80年、ロンドンで結成。結成当時は“FIX”と名乗っていたが、“FIX”とはスラングで「麻薬注射」とか「八百長」というマフィアっぽい意味があったために“X”を付け足したそうだ。 彼らの秘めたる実力を認めていたルパート・ハインに見出され、82年にデビューするも本国ではパッとしなかったが、全米では見事な成功劇を演じたグループでもある。感性豊かなボーカルを持つサイ・カーニンは、84年のティナ・ターナーのツアーに同行、ヒットした“BETTER BE GOOD TO ME”のVCにも出演していた。ギターのオーラムも、ダリル・ホールなど数多くのアーティストのアルバムに参加している。 まさに「80sらしさ」満載のグループといっていいだろう。
(91) INK (96) KING BISCUIT FLOWER HOUR LIVE (97) REAL TIME STOOD STILL [LIVE] (98) ELEMENTAL (99) 1011 WOODLAND
<参加サントラ> (84) STREETS OF FIRE (85) FLETCH
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サイ・カーニン(V,G) アダム・ウッズ(D,Per) ジェイミー・ウェスト=オーラム(G,ex.DOLLS) ルパート・グリーンオール(K)
チャールズ・バレット(B,80−82) ダン・K・ブラウン(B,83−)
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DISCOGRAPHY
ALBUMとSINGLEの売上成績です(USA / BILLBOARD,UK/RECORD MILLER CHARTより)
THE SHATTERED ROOM (1982)
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邦題は「蜜室」。当時“STAND OR FALL”のVCは評価が高く、MTVでもヘビーローテでオンエアされていた。個人的には“RED SKIES”の「オッオ、オオオ♪」というサビのシャウトがお気に入り。UK盤とUS盤とでは収録曲が異なっていたのを付記しておこう。 |
REACH THE BEACH (1983)
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PHANTOMS (1984)
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前作よりもシンセを控え、オーラムのギターをメインにフーチャし始めたせいか、そこここにアメリカン・フレイバーを感じ取ることができる1枚。01年にOne WayレーベルからCDがリイシュされている。 |
WALKABOUT (1986)
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もう完全に全米マーケットのみを視野に入れた構成の1枚。この頃から初期のファンが離れていったようだが、兄的には全く「ノー・プロブレム」でしたよ...なぜかって? だって、バンドとしての骨太さが増し、円熟期に入ってきたように感じられたからであります。 |
REACT (1987)
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“RED SKIES”の新録、3曲の新曲、そして9曲のライブを含むベスト盤的な内容。今作からルパートと決別し、ヒュー・パジャムをプロデューサーに迎えた。契約面を含めいろいろとゴタゴタしていた頃の作品ではあったが、ライブバンドとしての彼らの力量に驚かされた1枚でもある。 |
CALM ANIMALS (1989)
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RCA移籍第1弾。それまでサイのボーカル主導型だった音作りから一新、初期のニューロマっぽい面影も完全に払拭、オーラムのギターをメインに据えたタイトかつパワフルなギターアルバムになっている。サイのボーカルも鬼気迫るほどに、U2のボノを意識しているかのようだ。 |
ONE THING LEADS TO ANOTHER; GREATEST HITS (1989)
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オススメBEST CD
ULTIMATE COLLECTION (1999)
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Stand Or Fall/Red Skies/Lost Planes/Some People/ Saved By Zero/One Things Leads To Another/ The Sign Of Fire/Going Overboard/ Deeper And Deeper [Long Version]/ Are We Ourselves?/Sunshine In The Shade/ Less Cities, More Moving People/ A Letter To Both Sides/Secret Separation/ Built For The Future/Driven Out/How Much Is Enough/ No One Has To Cry/Two Different Views/
デビュー曲から“ELEMENTAL”までのシングルヒット、そしてサントラ収録曲も含む19曲入りベスト。オススメ! |
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