UK Maniac/Climie Fisher

<左>ROB FISHER (Syn, ex.NAKED EYES)

<右>SIMON CLIMIE (V)

SIMON solo…(92) SOUL INSPIRATION

元ＮＡＫＥＤ　ＥＹＥＳ（以下Ｎ．Ｅ．）のブレインだったロブと、英米でソングライター兼スタジオ・ミュージシャンとして活躍していたサイモンの２人が、８５年に結成したエレポップ・デュオ。８７年春に“ＴＨＩＳ　ＩＳ　ＭＥ”でデビューしている。

ロブが在籍していたこともあって、どうしてもＮ．Ｅ．路線のやや哀愁を帯びたメロディのエレポップを連想しがちだが、どちらかというとＲ＆Ｂやニュー･ジャック・スウィングをペースにした明るめのポップソングを数多くヒットさせた。サイモンのハスキーなハイトーンボイスも、Ｎ．Ｅ．のピートの「低音の魅力」とは一線を隔していたように思う。

デビューから１年余りは、全く話題にのぼることもなかったが、８７年１０月にまずは日本でブレイク。“ＬＯＶＥ　ＣＨＡＮＧＥＳ”がスズキ・カルタスのＣＭソングに使われ、お茶の間を賑わし、オリコンＴＯＰ１００入りも果たした。これに続くように、８８年初頭に“ＲＩＳＥ　ＴＯ　ＴＨＥ　ＯＣＣＡＳＩＯＮ”が全英チャートでＴＯＰ１０入り、６月には“ＬＯＶＥ　ＣＨＡＮＧＥＳ”を全米ＴＯＰ４０入りさせるなど、ようやく世界的な注目を集めるのであった。

覚えやすいシンプルでキャッチーなメロディと、サイモンの「ベッカム」ライクなルックスを武器にギャルの人気を集め、９０年に解散するまで第一線で活躍を続けた。

解散後、サイモンはソロとしてデビューするも不発に終り、現在ではクラプトンの重要なスタッフとして活動する傍ら、プロデュース業に専念している。

ご存知かもしれないが、ロブ･フィッシャーは９９年に胃潰瘍で他界した。残念な限りである。

written by ERIRIN兄 JAN 10,2003

ALBUMとSINGLEの売上成績です(UK/RECORD MILLER, USA/BILLBOARD CHARTより)

EVERYTHING (1988)

88UK №2

RISE TO THE OCCASION

88UK

№10

LOVE CHANGES (EVERYTHING)

88UK

№2

88US

№23

THIS IS ME

88US

№22

I WON’T BLEED FOR YOU

88US

№35

Love Changes (Everything)/Rise To The Occasion/

I Won't Bleed For You/Room To Move/Precious Moments/

This Is Me/Never Let A Chance Go By/

Bite The Hand That Feeds/Break The Silence/

Keeping The Mystery Alive/

Rise To The Occasion (Hip Hop Mix)/

ジックリと１年半という歳月をかけただけあって、厚みのある構成が耳をひくが、細やかな演出も隅々に行き届いた傑作。

“ＲＯＯＭ　ＴＯ　ＭＯＶＥ”は、８９年にアニモーションがカバーしてスマッシュヒットしている。

KEEP IT SPECIAL (1988)

<REMIXES-JAPAN ONLY>

This Is Me (This Is It Mix)/

Love Changes (Everything) (House Mix)/

Rise To The Occasion (Hip Hop Remix)/

Keeping The Mystery Alive (Extended Mix)/

Far Across The Water/

Love Changes (Everything) (Bob Clearmountain Mix)/

人気が先行していた日本のみでリリースされた企画盤。リミックス５曲、Ｂ面収録曲１曲という構成のミニアルバム。

COMING IN FOR THE KILL (1989)

89UK №26

LOVE LIKE A RIVER

89US

№22

Facts Of Love/Fire On The Ocean/

It's Not Supposed To Be That Way/

Hold On Through The Night/Buried Treasure/

Power Of The Dreamworld/The Best Part Of Living/

Coming In For The Kill/Don't Mess Around/

You Keep Me Coming Back For More/

Memories (If I Could Relive Your Love)/Love Like A River/

デビュー作と比較すると、やや荒削りな感じは否めないが、持ち味のメロディアスさは健在といっていいだろう。

特に“ＬＯＶＥ　ＬＩＫＥ　Ａ　ＲＩＶＥＲ”のメロディの美しさは秀逸！

THE BEST OF (1996)

Love Changes (Everything)/Rise To The Occasion/This Is Me/

I Won't Bleed For You/Love Like A River/Facts Of Love/

Room To Move/Fire On The Ocean/Hold On Through The Night/

Coming In For The Kill/Don't Mess Around/

It's Not Supposed To Be That Way/Buried Treasure/

Love Changes (Everything) (Remix)/

シングルヒットすべてを網羅したベスト。オススメ！

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