サントラ大全

1988 file 1

 

ANOTHER WAY

<邦題> アナザーウェイ/D機関情報 <制作> 日本/スイス合作

<配給> 東宝東和

 

 

<収録曲>

1 ANOTHER WAY/JENNIFER RUSH

2 OCEAN BATTLE/GIORGIO MORODER

3 STOP THAT THIEF/CHEAP TRICK

4 THE SUBMARINE/GIORGIO MORODER

5 THE BERLIN THEME/GIORGIO MORODER

6 OPEN UP/BETH ANDERSEN

7 CAR CHASE/GIORGIO MORODER

8 SOMETIMES SPARKS FLY/BETH ANDERSEN

9 ANOTHER WAY (INST.)/GIORGIO MORODER

<監督> 山下耕作

(「戒厳令の夜」−80,「修羅の群れ」−84)

 

<原作> 西村京太郎

 

<出演>役所広司,いしだあゆみ,ロバート・ボーン

永島敏行,高橋英樹,芦田伸介

 

<音楽総指揮> ジョルジオ・モロダー

<上映時間> 114分

<映画評> ★★★★★☆☆☆☆☆

<DVD化> 未DVD化(VHS廃盤)

<サントラCD化> 廃盤

<チラシ>

<ビデオ>

<ストーリー>

第2次世界大戦末期、海軍中佐関谷(役所)は原爆用ウランの買い付けのために極秘にドイツとスイスに派遣される。しかし関谷は各国のスパイの監視を受けつつ任務遂行を目指すが、真の愛国心ゆえに戦争終結を目指すヨーロッパ在住の日本人グループ(いしだ)により更なる妨害を受けてしまう。そのグループは和平工作のため、OSS(アメリカ戦略情報局)の「D機関」の長/アレン・ダレス(ボーン)にも接触を図る。関谷は彼らの真意を知り、軍に従うべきか、和平のために行動すべきか苦悩する。果たして結末やいかに..

<解説>

我が国がバブル絶頂期にスイスと共同で創り上げた、日本版007ともいうべき?戦争スパイ映画。実話に基づく大ヒット小説の映画化で、今では国際的俳優となった役所広司の初主演作品でもある。戦時中の知られざるヨーロッパ在住日本人の言動を題材とした設定は良かったが、スピード感に乏しくイジイジした展開はやはり普通の日本映画と一緒だった。

バブル絶頂期だったということもあって、サントラにもかなりのお金がかけられている。というのも、80sの映画音楽界には欠かせない存在だった売れっ子プロデューサーのジョルジオ・モロダーを抜擢したのだ。そして参加アーティストもジェニファー・ラッシュとチープ・トリックという大物だが、予算の関係だろうか?この2組のみの参加というのが今考えると不自然でもある。

9曲中4曲がボーカルもので先の2組とラテン系シンガー/べス・アンダーセンが2曲を披露、残りの5曲はジョルジオらしいシンセとストリングスを上手に絡ませたインストナンバーという構成だ。映画の時代背景とは全く異なるサウンドトラックを組み合わせるといった発想は案外面白かったかもしれない。